こんにちは、セ・サンパです。
ストレス社会と言われている現代。ストレスを感じていない人はいないと思います。
そして、5月になって新しい環境に緊張していた疲れが出たり、気持ちの落ち込みが出てきたり…
ストレスは一見、避けるべきものと思われがちですが、適度なストレスはむしろ集中力や成長を促す原動力にもなります。
しかし、長期化したり、過度になると、心身に不調をもたらす原因に変わるため、早期の気づきと対処が鍵となります。
今回は私が精神科看護師時代に学んできた『ストレス』と『ストレス対処行動』をお伝えしていきます♪
ストレスとは、心と身体への“反応”

結論から言えば、ストレスとは「外部からの刺激(ストレッサー)に対して心身が示す反応」です。
その刺激は、環境、感情、人間関係、仕事など、多岐にわたります。
例えば、納期に追われるプレッシャー、職場の人間関係の軋轢、将来への漠然とした不安など──
これらが引き金となり、私たちの心身にじわじわと影響を及ぼしていきます。
ストレスの主な原因(ストレッサー)と分類
ストレッサーの3つのタイプを紹介します。
以下の分類は、ストレス対策を講じるうえで有効です。
1. 身体的ストレッサー
騒音、気温の変化、睡眠不足、長時間労働など、肉体的に負荷のかかる要因。
2. 心理的ストレッサー
怒り、不安、焦燥感、罪悪感などの内面的な感情が引き起こす緊張状態。
3. 社会的ストレッサー
人間関係、キャリアの不安、経済プレッシャーなど、社会的な圧力。
ストレスによって起こる身体・精神の変化
心と身体は密接に連動しています!
ストレスが蓄積すると、以下のような変化が現れることがあります。
心理的症状
- 情緒不安定(イライラ・落ち込み)
- 集中力の低下
- 無力感・無気力
身体的症状
- 肩こり・頭痛・胃腸不調
- 慢性的な疲労感
- 睡眠障害(寝つきが悪い/眠りが浅い)
行動面の変化
- 飲酒・喫煙・過食などの依存行動
- 避ける・黙る・急に怒るなどの極端な反応
- 周囲とのコミュニケーションの減少
ストレスコーピング(ストレス対処行動)とは
ストレスコーピングとは、ストレスに対処するための方法や技術のことを指します。
ストレスの原因や感じ方は人それぞれ異なるため、自分に合ったコーピング方法を見つけることが重要です。
ストレスコーピングの方法
ストレスを「完全になくす」ことは難しくても、「うまく対処する」ことは可能です。
ここでは、ストレスコーピング方法を5つ紹介します。

https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/safety/mental/kojin/index.html
1. 問題焦点型コーピング
ストレスの原因に直接働きかけ、解決を目指す方法。
例:タスクを分割して優先順位を整理する、問題の相手と冷静に話し合う。
2. 情動焦点型コーピング
感情の揺れを落ち着かせる方法。
例:深呼吸、瞑想、趣味への没頭、アロマセラピーなど。
3. 認知的評価型コーピング
状況の受け取り方を変え、心の負担を軽くする方法。
例:「この失敗も成長の一部」と捉え直す、「完璧主義」を手放す。
4. 社会的支援検索型コーピング
他者との関わりを通じてストレスを緩和する方法。
例:信頼できる人に相談する、専門家に話を聞いてもらう。
5. 気晴らし型コーピング
ストレスの対象から一時的に距離を置き、心の余白をつくる方法。
例:自然の中を歩く、映画や音楽に浸る、小旅行に出かける。
まとめ|ストレスに振り回されず、自分を守る技術を持つ

ストレスは現代社会に生きる私たちにとって避けがたい存在です。
しかし、向き合い方次第で、それは「重荷」から「自己理解のきっかけ」に変えることができます。
感情に飲まれず、冷静に状況を見極め、適切な方法で対処していく──
その積み重ねが、心と身体の健やかさを守る大きな力になるはずです。
なかなかストレスから抜け出せない場合は、思い切って専門家の力を借りる!
心理カウンセリングと聞くと、ネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実は受けてる人は多いです。カウンセリングってどんな感じなのか…と想像できず不安もあるかと思います。
ここは、カウンセラーの顔写真(国家資格の公認心理師)も載せて紹介されており、育児や仕事、家族・友人関係、心の悩み、恋愛の悩み等、相談できる内容も書かれているので、イメージがつきやすいかもしれません。無料相談もあるようなので、一度トライしてみてもいいかもしれません。
今のあなたに、ストレスと向き合う余白を

心の不調は、気づいたときにはもう深く根を張っていることがあります。
「ちょっと疲れているかも」「最近、眠りが浅い気がする」──
そんな小さなサインを見逃さず、自分自身と丁寧に向き合ってみませんか?
この記事で紹介した5つのコーピング法の中から、まずはひとつだけでいいので、今日から取り入れてみてください。
たとえば、スマホを手放して5分間、ただ深呼吸するだけでも構いません。
忙しい日々の中だからこそ、「立ち止まる時間」が、あなたの心を守ってくれます。
💡 あなたにできることリスト(今すぐできる行動)
- 📓 ストレスを感じた出来事を書き出してみる
- 🗣️ 誰かに少しだけ気持ちを話してみる
- 🌿 好きな香りでリラックスしてみる
- 💤 今日は早めに寝てみる
- 🚶♀️ 少し歩いて、空を見上げてみる
ちなみに私のコーピング方法は…

- 旅行
- 愚痴る
- 眠る
- 美味しいものを食べる
- 意識的に泣く
(この数年はミセスのケセラセラ聞くと自然と涙出ます!) - 心の中で、ストレッサーの人物が不幸になることを強く願う
(これを友人に話すと怖がられますが(;’∀’)) - 空を見ながら大きなため息をつく
- セルフ認知修正
(⇧※認知行動療法。精神科の患者さんで、劇的に改善した方がいらっしゃいました!)
※認知行動療法は機会があったら、今後紹介していきます。
普段からネガティブな思考を修正する癖がつくと、気持ちが楽になるのでお勧めです。
一人では難しい場合が多いと思いますので、前記で紹介したカウンセラーの助言を受けるのもいいと思います。
そこまでは…という方は、アプリもあるので、下記提示しておきます。
自分をいたわることは、決して甘えではありません。
「今の自分を、大切にする」── それは、明日のあなたを守る最も確かな方法です。
長くなってしまいましたが、今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント